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The Ash Tray                     花曇り

若宮の詩集


 
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言花火(ことばなび)


少しだけ窓を開いた

夜風はまだ冷たいまま
だってもう遮るものが
何もないんだもの

蛍の命はあと僅か

舞い上がる灯びは
どうしてこんなに
悲しいんだろう

短か過ぎて
思い残すものが有りすぎて
何から片付けたらいい?
また分からないまま飛び立つんだよ

ただ羽根を広げて
写真に残そうと見上げてた
あの夏の夕暮れは
素晴らしく偉大で
それがこの世の終わりだとすれば
それでよかったんだと
今ならば言えるほど
強くなったのに

君と見たたった一度の
夏は色褪せて滅んでも
忘れられない理由は
一つだってないんだもの

蛍の命はもう絶えた

君のいない夕立が
熱を奪った
折りたたんだ傘を開いて
思い出は笑っていて欲しい

目さえ閉ざしていいならば
歳老いたとしても会いに行けるよ

二人して目に刻んだ
湿度と夕暮れと
打ち上がる花火は
あの道を並んで歩いた

今は違う
開かれた世界に染まってしまったのに
鮮やかに君の手
蘇らせていた

どうして夏の毎日は
向き合う事を避けて
幻を見させるんだろう

もしあの時何一つ疑う事を諦めて
しまえたら君とまだ
戻れたんだろうか
二人して目に刻んだ
湿度と夕暮れと
打ち上がる花火は
陽の沈むあの道を歩いていたんだ

鮮やかに君の手
蘇らせていた
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Author:shogo wakamiya
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